目からウロコ―水と電解質
第9回 過剰なNaからの生体防衛
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- 掲載誌
- Fluid Management Renaissance Vol.3 No.3 90-91, 2013
- 著者名
- 石橋 賢一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- Fluid Management Renaissance
Naを摂りすぎると体に悪いといわれますが, 本当にそうなのかは議論の余地があります. それは各自の「Na感受性」が違うからで, 実際に減塩で血圧が下がるのは半分くらいといわれます. さらに, 糖尿病でNa制限をしすぎると腎不全が進行したり, また心不全でも入院回数が増加することが報告されています. これは一部にはNa制限によって上昇するアルドステロンが腎臓や心臓の線維化を促進することが考えられます. 反対に, Na過剰でも線維化が促進して血管弾性が低下することが知られています. 興味深いことに, 妊娠ラットではNa制限でもNa過剰でも仔供の腎臓糸球体数が減って高血圧になることが報告されています. ヒトは陸に上がったことによってNa不足の危険にさらされており, Naを美味しく感じて積極的に摂取するようになっています(減塩食は不味いのでダイエットとしても有効です). 一方, 過剰なNaは忌避する必要があります. これは過剰なNaが高Na血症や水を保持して浮腫や高血圧から臓器障害を起こすからです.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
