【特集 利尿薬抵抗性(diuretic resistance)】
腎臓内科医からみた利尿薬抵抗性
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Fluid Management Renaissance Vol.3 No.3 58-63, 2013
- 著者名
- 猪阪善隆 / 楽木宏実
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- Fluid Management Renaissance
「Summary」 利尿薬抵抗性を考えるうえで, 腎臓からみた各種利尿薬の特性を理解することは重要である. 通常, 利尿薬といえばNa利尿薬であり, ヘンレ係蹄以降のNa再吸収を抑制する薬剤を指す. 利尿薬の薬剤投与量を考慮するうえで, 薬剤濃度と利尿効果の用量反応曲線やbioavailability, 薬剤作用時間を考慮する必要がある. 心不全患者ではレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が亢進しているため最大利尿効果が低下しているが, ループ利尿薬はさらにレニン分泌を刺激する. また, 利尿薬投与時の代償性抗利尿は利尿薬抵抗性を考えるうえで重要であり, 長時間作用型の利尿薬を用いたり, より遠位部の尿細管でのNa再吸収を抑制する薬剤を用いたりすることが利尿薬抵抗性への対策となる. また, 利尿薬投与時は自由水排泄低下による水貯留が利尿薬抵抗性の原因となる場合もあることに注意する. 「はじめに」 内科医で利尿薬を使用した経験がない医師はほとんどいないだろうが, 腎生理を理解したうえで利尿薬の使い分けを意識している医師は存外少ないのではないか.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
