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【特集 利尿薬抵抗性(diuretic resistance)】

病態と対処法:高張食塩水


掲載誌
Fluid Management Renaissance Vol.3 No.3 37-42, 2013
著者名
廣谷信一
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance

「Summary」 利尿薬抵抗性とは, 一般的に長期の利尿療法によって引き起こされる神経体液性因子の活性化が引き起こす腎尿細管自体の機能的・構造的変化による利尿薬に対する反応性の低下と定義できる. 機能的変化として, アンジオテンシンIIによる近位尿細管でのNa・水の, 集合管でのアルドステロン依存性のNa, 抗利尿ホルモン(ADH)依存性の水の再吸収の亢進が挙げられる. また, 構造的変化としては遠位尿細管の細胞肥大によるNa再吸収の亢進が挙げられる. 難治性心不全においては, 有効循環血漿量の低下による腎血流の低下自体が神経体液性因子を賦活化させ, 尿細管での再吸収により体液量を増加させて有効循環血漿量を増加させるように代償する. 腎血流低下を伴った浮腫の解消目的に利尿薬を用いると利尿薬と腎血流が相加的に神経体液性因子を賦活化し, 腎血流をさらに低下させることとなる. 本稿では, 腎血流低下時の神経体液性因子賦活化の機序に尿細管緻密斑へのCl到達不足に焦点をあて, 賦活化抑制に高張食塩水を投与することの有効性を述べる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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