【特集 利尿薬抵抗性(diuretic resistance)】
病態と対処法:ドブタミン,ドパミン
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.3 No.3 32-36,
2013
著者名
樋口義治
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
「Summary」 急性非代償性心不全では交感神経系, レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の賦活化により腎血流は絞られ, 糸球体濾過量は減少する. このような状況では利尿薬が腎尿細管以降の作用点まで到達せず, 利尿薬抵抗性の病態が起こりうる. ドブタミンはそのβ1受容体刺激作用により心拍出量を増加させる. 中用量(3~10μg/kg/分)までであれば, 心筋酸素需要の増加を伴わずに糸球体濾過量を増加させるように働き, 利尿薬抵抗性を改善する. ドパミンは, 低用量(3μg/kg/分以下)であればドパミンシナプス後受容体に作用して腎血管抵抗を下げ, 腎血流を増加させ利尿薬抵抗性を改善する. これは心拍出量の増加に依存しない効果であるので, "Renal Dose"といわれる. 中用量(3~10μg/kg/分)のドパミンでは, 心筋β1受容体に作用し心拍出量の増加が期待できる. 「はじめに」 体液量過剰状態を是正する必要のあるとき, 特に急性と慢性を問わず心不全で臓器うっ血を改善したい場合には利尿薬が使用される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

