【特集 利尿薬抵抗性(diuretic resistance)】
病態と対処法:カルペリチド
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.3 No.3 25-31,
2013
著者名
四宮春輝
/
佐藤幸人
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
「Summary」 心不全治療においてループ利尿薬は即効性があり, 肺うっ血や浮腫などの症状を軽減し, 前負荷を減じて左室拡張末期圧を低下させるのにきわめて有用である. しかし, ループ利尿薬は腎臓緻密斑でレニン分泌を刺激し, その結果, 体液量非依存性にアンジオテンシンII, アルドステロン分泌を促し, 長期的には心不全に対して悪影響を与える可能性がある. これに対し, わが国で発明され使用されているカルペリチドは利尿作用に加えて血管拡張作用, レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系や交感神経系の抑制作用を有するとされ, 現在の急性心不全ガイドラインにおいても収縮期血圧の保たれた症例において重要な役割を占める薬剤となっている. 「はじめに」 Na利尿ペプチドファミリーはわが国の松尾, 寒川らによって発見されたペプチドホルモンで, 1984年に発見された心房性Na利尿ペプチド(atrial natriuretic peptide;ANP)と1988年, 1990年に同定された脳性Na利尿ペプチド(brain natriuretic peptide;BNP), C型Na利尿ペプチド(C-type natriuretic peptide;CNP)の3種類からなる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

