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M-Review

特集 糖尿病と肝臓

NASH/NAFLDのメカニズム ②炎症・組織リモデリング

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掲載誌
Diabetes Frontier Vol.28 No.6 667-672, 2018
著者名
小川 佳宏 / 伊藤 美智子
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌 / 糖尿病 / 消化器
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科 / 消化器内科
媒体
Diabetes Frontier
Key Words
慢性炎症/異所性脂肪/細胞死/Crown-like structure

過剰な摂取エネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積する病態を非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)といい,その罹患率は世界的に増加している。NAFLDの中で単純性脂肪肝は一般的に予後良好とされるが,非アルコール性肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は炎症や線維化を特徴とし,ときに肝硬変や肝癌に進展しうる重症型と考えられる。近年,内臓脂肪型肥満を中心として発症するメタボリックシンドロームの基盤病態として「慢性炎症」が注目されている。慢性炎症では急性炎症の主徴である発熱,発赤,腫脹などを認めないが,慢性的なストレスにより実質細胞と間質細胞の相互作用が遷延化し,臓器を構成する細胞の種類や数がダイナミックに変化する「組織リモデリング」に至る。特に,肥満脂肪組織の慢性炎症が脂肪組織機能を障害し,遊離脂肪酸やアディポサイトカインをメディエーターとする臓器間ネットワークを介して,全身臓器に慢性炎症が拡大すると考えられる1)。NAFLD/NASHはメタボリックシンドロームの肝臓における表現型といわれ,脂肪組織機能の影響を大きく受けるとともに,解剖学的にも多数の免疫細胞が存在する臓器であることから,慢性炎症が病態形成に深く関わっていると考えられるが,その分子機構にはいまだ不明な点も多い。本稿では,メタボリックシンドロームの基盤病態とされる慢性炎症に注目し,脂肪組織と肝臓を中心に最近の知見を交えてNASHの発症メカニズムを概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Diabetes Frontier2017年12月号(Vol.28 No.6)

糖尿病人口の増加,その内容の多様化に伴って糖尿病専門医を必要とする現在,


1.糖尿病学の現状と今後の趨勢の把握,

2.臨床医が日常の診療の場で応用できるような情報提供,

3.糖尿病疾患のQOLの向上のための治療法の模索,


を編集の柱とした図, 表,写真が満載の学術情報誌。


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【休刊のお知らせ】


平素は小社発行図書のご愛読を賜り,厚く御礼申し上げます。

さて,小誌『Diabetes Frontier』は,糖尿病の学術専門誌として,糖尿病に関する最新の基礎研究の成果を臨床医が日常の診療の場で応用できるような情報を提供するとともに,糖尿病患者のQOLの向上のための治療のありかたを模索して参りましたが,諸般の事情により本号28巻6号(2017年12月号)をもちまして休刊させていただくことになりました。

1990年2月の創刊以来,ご愛読いただきました読者の方々をはじめ,原稿をご執筆いただきました先生方,編集委員ならびに編集アドバイザーの先生方,各関係者の皆様へ,多大なるご支援を賜りましたこと,あらためまして御礼申し上げます。

今後とも従前と変わらず,弊社刊行物へのご高配とご厚情を賜りますよう,謹んでお願い申し上げます。


株式会社メディカルレビュー社

『Diabetes Frontier』編集部

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