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M-Review

特集 糖尿病と肝臓

NASH/NAFLDのメカニズム ①インスリン作用からみたメカニズム

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掲載誌
Diabetes Frontier Vol.28 No.6 660-666, 2018
著者名
門脇 孝 / 窪田 直人 / 窪田 哲也
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌 / 糖尿病 / 消化器
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科 / 消化器内科
媒体
Diabetes Frontier
Key Words
NASH/NAFLD/肥満/インスリン抵抗性/2型糖尿病/選択的インスリン抵抗性

肝臓においてインスリン受容体シグナルは糖産生を抑制し脂肪合成を促進する。実際,肝臓特異的インスリン受容体欠損マウス¹⁾や,肝臓特異的IRS-1/IRS-2ダブル欠損(LIRS1/2DKO)マウス²⁾,肝臓特異的Akt2KOマウス³⁾では,いずれも糖産生の亢進と脂肪合成低下が認められる。NASH(nonalcoholic steatohepatitis)/NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease)の発症メカニズムに関しては,まだ十分に解明されていない部分も多いが,さまざまな疫学調査の結果などから,肥満に伴うインスリン抵抗性が重要な役割を果たしていることが強く示唆されている。BMI(body mass index)とNAFLDの頻度には正の相関が認められ,性・年齢・BMIなどの因子で調整した重回帰分析を行うとインスリン抵抗性指数であるHOMA-RのみがNAFLDと有意な相関を示すことが報告されている⁴⁾ ⁵⁾。インスリン抵抗性とは内在性に分泌されたインスリン,あるいは外来性に投与されたインスリンが効きにくい状態,具体的には血糖値が下がりにくい状態を指し,肝臓ではインスリン作用障害のために,十分なインスリンが存在するにも関わらず,肝糖産生を抑制できていない病態である。NAFLDや2型糖尿病が急増した背景には肥満に伴うインスリン抵抗性が基盤病態として深く関与していると考えられており,実際にしばしば合併が認められるが,これはインスリン作用の面からみると,一見相反する病態が共存している状態にある。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Diabetes Frontier2017年12月号(Vol.28 No.6)

糖尿病人口の増加,その内容の多様化に伴って糖尿病専門医を必要とする現在,


1.糖尿病学の現状と今後の趨勢の把握,

2.臨床医が日常の診療の場で応用できるような情報提供,

3.糖尿病疾患のQOLの向上のための治療法の模索,


を編集の柱とした図, 表,写真が満載の学術情報誌。


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【休刊のお知らせ】


平素は小社発行図書のご愛読を賜り,厚く御礼申し上げます。

さて,小誌『Diabetes Frontier』は,糖尿病の学術専門誌として,糖尿病に関する最新の基礎研究の成果を臨床医が日常の診療の場で応用できるような情報を提供するとともに,糖尿病患者のQOLの向上のための治療のありかたを模索して参りましたが,諸般の事情により本号28巻6号(2017年12月号)をもちまして休刊させていただくことになりました。

1990年2月の創刊以来,ご愛読いただきました読者の方々をはじめ,原稿をご執筆いただきました先生方,編集委員ならびに編集アドバイザーの先生方,各関係者の皆様へ,多大なるご支援を賜りましたこと,あらためまして御礼申し上げます。

今後とも従前と変わらず,弊社刊行物へのご高配とご厚情を賜りますよう,謹んでお願い申し上げます。


株式会社メディカルレビュー社

『Diabetes Frontier』編集部

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