特集 糖尿病と肝臓
NASH/NAFLD・肝癌マネージメント ②糖尿病専門医の立場から
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- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.28 No.6 692-696, 2018
- 著者名
- 安西 慶三 / 松田 やよい
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 糖尿病 / 消化器
- 診療科目
- 糖尿病・代謝・内分泌科 / 消化器内科
- 媒体
- Diabetes Frontier
- Key Words
- 脂肪肝/肝線維化/肝癌/高インスリン血症/血糖管理
非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcholic fatty liver disease:NAFLD)は2型糖尿病や脂質異常症,高血圧症などの合併がしばしばみられる。NAFLDは非アルコール性脂肪肝(nonalcoholic fatty liver:NAFL)と進行性で肝硬変や肝癌の発症母地にもなる非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に分類され,肝生検による組織診断がこれらを鑑別できる唯一の方法である。
糖尿病とNAFLDの合併率は高く,Leiteらによる横断研究では2型糖尿病患者の69%にNAFLDを認めたことが報告されており,日本人においても耐糖能異常とNAFLDとの関連が示されている¹⁾ ²⁾。また,糖尿病患者では肝癌の発症率が高いことが知られており,わが国における多目的コホート(Journal of Primary Health Care:JPHC)研究の結果報告によると,糖尿病患者では男性では2.24倍,女性では1.94倍に肝癌リスクが上昇していた³⁾。NAFLD患者においても,糖尿病合併例では累積発癌率が有意に高くなることが示されている⁴⁾。しかしながら,前記のごとくNAFLD合併糖尿病患者は非常に多く,全例を肝臓専門医に紹介して肝生検を行うことは現実的ではない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
