21世紀に入り，人類は数回，インフルエンザのパンデミックを経験したにもかかわらず，世界も日本もそのような脅威に対応できる体制が不十分なままCOVID-19のパンデミックを迎えることとなった．COVID-19のパンデミックは，これまで世界中で深刻な被害をもたらしている．今後起こり得るパンデミックに備え，どのような対策が必要か．現在の呼吸器ウイルス感染症のトピックや，次のパンデミックの予測を踏まえたわが国の感染症危機管理のあり方について，押谷仁先生に伺った．（聞き手：編集部）