突然の話で恐縮だが,この「地域のパンデミックプランニング」の企画を再び筆者がお引き受けすることとなった.本連載は,これまでパンデミック対策に関する具体的対策あるいは対策案の紹介といったどちらかというと重い話が中心だったが,これから当分,文献引用充実の論考ではなく気楽な文章でいきたいと考えている.どうかご了承願いたい.

ある日,編集部から本連載の今後のテーマと執筆者の紹介の依頼を受けた.本連載は2002年に始まり,途切れることなく続き,いわば本誌の歴史とともに歩んできた注1).今年で22年,ずいぶん長く続いたものだと感慨深い.依頼には応えたいものの,最近は「弾切れ」とはいわないまでも,連載に取り上げる材料の駒不足の感は拭えない.それでも思うことがあり,編集部には次のように返事した.