診断
次なるパンデミックに向けたPCR検査の課題と対応
掲載誌
インフルエンザ
Vol.25 No.2 15-21,
2024
著者名
宮地 勇人
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
感染症内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
感染危機管理
/
COVID-19パンデミック
/
PCR
/
精度管理
/
検査室能力
新たな病原体によるグローバル・パンデミックに対して,PCR等の病原体核酸検査は,感染症患者の診療のみならず,感染制御と社会経済活動の両立に大きく貢献し得る.国民の健康と安全を守る国家戦略として,危機管理対応能力の強化,平時からの検査の環境・体制整備が求められる.国家的な組織基盤として,臨床検査室の能力評価・モニタリング機関の設置とともに,臨床検査室の能力確保・医療機関の機能強化が必要である.新たな病原体による感染危機において,速やかな検査立ち上げと運営によって,医療窮迫を回避し,安心・安全な医療遂行に貢献することが期待される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。