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M-Review

Cancer biology and new seeds

がん抑制遺伝子による細胞と個体老化の制御

The regulation of cellular senescence and aging by tumor-suppressor gene

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掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療) Vol.14 No.1 76-81, 2016
著者名
佐藤正大 / 大谷直子 / 原英二 / 西岡安彦
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Key Words
細胞老化 / 個体老化 / がん抑制遺伝子 / p16INK4a / α-klotho

「SUMMARY」がん抑制遺伝子として知られるp16INK4aはさまざまなストレスに応答して発現し,細胞周期のストッパーであるRBを活性化させることで不可逆的な増殖停止である細胞老化を誘導する。一方,p16INK4aは老齢マウスの組織幹細胞で高発現しており,組織幹細胞に細胞老化を誘導することで個体老化を促進しているのではないかとも推測されてきた。この仮説を証明する最も直接的な方法はp16INK4aの機能を阻害した場合に個体の最大寿命が延長することを示すことであるが,p16INK4aを欠損したノックアウトマウスはさまざまな組織にがんを発症して早期に死亡するため,p16INK4aと個体老化との関係については依然として不明なままであった。そこで筆者らのグループは,ヒト早発性老化症候群のモデル動物であるklothoマウスを用いてp16INK4aの個体老化への関与を証明しようと試みたところ,がん抑制遺伝子p16INK4aは,転写因子E2Fを介して抗老化遺伝子α-klothoの発現を抑制的に調節し,個体老化を制御しているという新たなメカニズムが見出された。本稿では,がん抑制遺伝子による個体老化の制御機構について,最新の発見を交えて概説する。
「KEY WORDS」細胞老化,個体老化,がん抑制遺伝子,p16INK4a,α-klotho

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)2016年3月号(Vol.14 No.1)

◎ 期待される新しい治療法「がん分子標的治療」の最前線の取り組みを,臨床的な観点から紹介します。

◎ 分子標的治療に関わるトピックスをグローバルかつ多面的にとらえ,わかりやすく解説。

◎ 国内外の研究成果を臨床の現場にいち早く伝えることで,がん治療の発展に寄与します。

◎ がんの末期においても治療を決してあきらめない姿勢を伝えます。

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【Theme 遺伝子解析に基づく新しい分子標的治療】