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M-Review

Cancer biology and new seeds

BRAF阻害薬による悪性黒色腫微小環境のparadoxical activationの分子機構

Paradoxical activation of melanoma microenvironments by BRAF inhibitors

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掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療) Vol.14 No.1 87-92, 2016
著者名
平田英周
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Key Words
悪性黒色腫 / BRAF阻害薬 / 薬剤耐性 / 腫瘍微小環境 / がん関連線維芽細胞

「SUMMARY」分子標的治療に対する薬剤耐性機構を解明することは,がんの治癒に向けた治療戦略においてきわめて重要なポイントである。薬剤耐性には初期薬剤耐性と獲得薬剤耐性があり,前者は主に薬剤に対する初期応答に,後者は治療経過中の腫瘍再増悪に関与している。BRAF変異を有する悪性黒色腫細胞はBRAF阻害薬に対して多彩な初期応答を呈するが,この初期応答がBRAF阻害薬による線維芽細胞の逆説的な活性化によって創り出される薬剤耐性環境によって規定されることが明らかになった。さらに,全体としては増殖を示さない悪性黒色腫細胞もこの特殊な環境内では増殖を続けていることが明らかになり,遺伝学的に強固な獲得薬剤耐性をもつ細胞の発生母地になっているものと考えられる。分子標的治療においてはがん細胞のみならず間質細胞への薬剤の影響を考慮する必要があり,腫瘍局所に形成される薬剤耐性環境を同時に標的とすることが,がんの治癒に向けた治療戦略の一翼を担うものと期待される。
「KEY WORDS」悪性黒色腫,BRAF阻害薬,薬剤耐性,腫瘍微小環境,がん関連線維芽細胞

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)2016年3月号(Vol.14 No.1)

◎ 期待される新しい治療法「がん分子標的治療」の最前線の取り組みを,臨床的な観点から紹介します。

◎ 分子標的治療に関わるトピックスをグローバルかつ多面的にとらえ,わかりやすく解説。

◎ 国内外の研究成果を臨床の現場にいち早く伝えることで,がん治療の発展に寄与します。

◎ がんの末期においても治療を決してあきらめない姿勢を伝えます。

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【Theme 遺伝子解析に基づく新しい分子標的治療】