ナノテクノロジーの外科領域への応用
Ⅰ.総論 ナノテクノロジーを活用した細胞シート工学の臨床応用
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.17 No.2 21-25, 2010
- 著者名
- 大木岳志 / 大和 雅之 / 岡野 光夫 / 山本雅一
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 再生医療
- 診療科目
- 心臓血管外科 / 消化器内科 / 眼科 / 消化器外科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」温度応答性培養表面を用いた細胞シート工学により, スカフォールドを使用することなく細胞密度の高い組織を作製することが可能である. また, 温度応答性培養表面から低温処理のみで回収した細胞シートは, 細胞-細胞間接着蛋白や細胞外マトリックスを保持しているため, 縫合することなく生体組織に移植可能である. 現在, 細胞シート工学を用いた新規再生医療技術は角膜, 心臓, 食道で臨床応用に成功しており, 再生医療の中核技術として, 世界的に注目されている. 「はじめに」組織構造を培養系で再構築させる集学的研究を組織工学(tissue engineering)と呼ぶ. 組織工学は, 当時ハーバード大学子供病院の小児消化器外科部長であったVacantiとマサチューセッツ工科大学の応用化学者であるLangerらが1980年代後半に提唱した概念1)で, 特に組織再生には, 細胞, 細胞の足場(スカフォールド), 細胞分化増殖に必要なサイトカインなどの成長因子が重要であるとした.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
