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腫瘍をめぐるQ&A
Question オートファジーは,癌細胞の味方か敵か?
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.17 No.2 88-90,
2010
著者名
濱﨑万穂
/
吉森保
記事体裁
連載
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Q&Aシリーズ
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全文記事
疾患領域
癌
診療科目
一般外科
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呼吸器内科
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産婦人科
/
消化器内科
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泌尿器科
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血液内科
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腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Answer」「はじめに」オートファジー(自食作用)は文字通り, 飢餓などの緊急時に細胞が自身を食べる機構として見つかった. 自身を食べるが細胞死には至らない. 細胞内で, オートファゴソームと呼ばれるオルガネラが必要時のみ新規に形成され, 生き延びるために, 削れる部分をパックマンのように包み込む. その後, 細胞内消化器官であるリソソームにそれらを運び分解することで生き延びる糧を得る. 近年, オートファジーの個体レベルでの役割の研究が飛躍的に進み, 現在ではバクテリア, ウイルスなどの感染症, 神経疾患, クローン病, 癌などさまざまな疾患の抑制に貢献しているといわれている1). オートファジーは飢餓やストレス時に栄養を補充する細胞の味方である. また, 外敵駆除や神経疾患の原因蛋白質を除去することで細胞を守る. では果たして, 癌ではどうなのであろうか?癌に関しては, オートファジーが癌を抑制する場合と, 癌細胞を助ける場合とがあるようである(図1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

