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第65回消化器癌と細胞間接着 消化器癌とギャップ結合・コネキシン
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.17 No.2 57-59,
2010
著者名
田中真二
/
有井滋樹
記事体裁
連載
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器内科
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腫瘍内科
/
放射線科
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消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「はじめに」組織は, 細胞群のコミュニケーションによって構成される. 一般に細胞同士は約20nmの間隙をもって隣接しているが, 細胞間で結合する特定の構造も存在している. その結合(ジャンクション)には, 密着結合(tight junction), 接着結合(adherence junction), デスモゾーム結合(desmosome junction), ギャップ結合(gap junction)などが知られている1). 癌では細胞結合にしばしば異常を認めるが, 本稿ではギャップ結合と消化器癌における意義について説明する. 「ギャップ結合とその構造」ギャップ結合は, 隣り合う2つの細胞間の通路(チャンネル)である(図1)2). 長さ3.5nm(2~4nm)程度のチャンネルの開閉によって, 1.2kD以下の水溶性分子を細胞質から隣の細胞質へ直接やり取りしている. 例えば電流(イオン), エネルギー(ATP), 栄養(グルコースなど), 情報伝達物質(イノシトールなど), 代謝産物(乳酸, ピルビン酸など)などが内径約1.5nmのチャンネル・ポアを通過し, 隣接する細胞同士は電気的にも代謝的にも共役している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

