内容紹介
近年の脂質代謝の研究は医学，工学，薬学，農学などあらゆる分野で，基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており，それらが病気の診断・治療に直接，間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を，さまざまな視点から捉え，詳細な解説を加える専門誌。
目次
■特集 MASLD（代謝機能障害関連脂肪性肝疾患）
・特集にあたって／中島 淳
Ⅰ. 基 礎
1. MASLD発症におけるPPARαの役割／谷貝知樹
2.コレステロール合成経路とMASLD／永島秀一
3.心血管疾患とMASLDを結ぶメカニズ／小関正博
4.MASLD発癌のメカニズム／丹尾幸樹 ほか
Ⅱ. 臨床
1.MASLD病名の変遷／堤 翼 ほか
2.MASLDと多職種連携，かかりつけ医との病診連携／山本雪子 ほか
3.MASLDと非侵襲的検査（NITs）／鎌田佳宏
4.MASLDに対する治療薬のエビデンス／岩城慶大 ほか
■連載
○見る脂質のページ〈さまざまなモダリティで見る脂質〉
第3回 化学と生物学の融合による脂質の可視化／樺山一哉 ほか
○―海外文献紹介―レビューと考察（24）
授乳期間の延長は肝臓FGF21の視床下部作用により肥満に対して保護的に働く／木内謙一郎
〇留学体験記（17）
No.17 Yale大学Gerald Shulman研究室留学体験記／佐久間一基
〇Meet the Boss ／石橋 俊／岡﨑啓明
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