内容紹介
近年の脂質代謝の研究は医学,工学,薬学,農学などあらゆる分野で,基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており,それらが病気の診断・治療に直接,間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を,さまざまな視点から捉え,詳細な解説を加える専門誌。
目次
■特集 新しい細胞死
・特集にあたって/中野裕康
Ⅰ. 基 礎
1. パイロトーシス̶死せる細胞生ける細胞を走らす/鈴木暢英 ほか
2. 細胞膜リン脂質の膜動態制御機構と生理機能/瀬川勝盛
3. リポキシトーシス(鉄非依存的脂質酸化を介した細胞死)/今井浩孝
4. ネクロプトーシス/森脇健太
Ⅱ. 生理
1. 冬眠と細胞死/曽根正光 ほか
Ⅲ. 臨床
1. 肝疾患と細胞死/田中 都 ほか
2.急性腎障害に対する新規治療標的としてのフェロトーシス/北井啓己 ほか
3.炎症性肺疾患における制御性細胞死の役割/皆川俊介
4.皮膚疾患と細胞死/小川陽一
■連載
○見る脂質のページ〈さまざまなモダリティで見る脂質〉
第2回 ラマンイメージングによる脂肪滴形成過程のラベルフリー可視化/高橋大智 ほか
○―海外文献紹介―レビューと考察(23)
ヒット・アンド・ランエピゲノム編集による生体内での持続的
かつ効率的な遺伝子サイレンシング/稲垣恭子
〇留学体験記(16)
No.16 留学におすすめの都市,サンディエゴで暮らして/矢野誠一
〇World Watch
基礎医学研究者としての半生
日本から米国,そしてシンガポールへの道のり/佐伯恭範
BACK ISSUE
この雑誌の最新バックナンバー
The Lipid
2024年4月号(Vol.35 No.1)
特集 核酸医薬の進歩と今後の展望
The Lipid
2023年10月号(Vol.34 No.2)
特集 副腎研究の最前線
The Lipid
2023年4月号(Vol.34 No.1)
特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
The Lipid
2022年10月号(Vol.33 No.2)
特集 ケトン体