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M-Review

特集 肺高血圧症の最新知見と新展開

炎症性シグナルによる肺高血圧症の病態制御と治療血管医学

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掲載誌
血管医学 Vol.17 No.3 29-35, 2016
著者名
中岡 良和
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器 / 高血圧 / 呼吸器 / 血液
診療科目
血液内科 / 呼吸器内科 / 循環器内科
媒体
血管医学
Key Words
肺動脈性肺高血圧症(PAH),インターロイキン6(IL-6),骨形成蛋白質受容体Ⅱ型(BMPR2),Th17細胞,炎症,トシリズマブ

「Summary」肺動脈性肺高血圧症(PAH)は難治性の疾患群で,その発症機序はまだ明らかではない.これまでPAH の病態に骨形成蛋白質受容体Ⅱ型(BMPR2)シグナル異常による肺血管内皮細胞と肺血管平滑筋細胞の過増殖・機能異常が関与することが明らかにされている.この遺伝性PAH(HPAH)の遺伝子異常を有する患者でも約20%にしかPAH が発症せず,疾患浸透率が非常に低いことが知られる.これはPAH の発症には何らかのセカンドヒットが必要であることを示唆しており,その候補のひとつが「炎症」だと考えられている.炎症性サイトカインのインターロイキン6(IL-6)は近年,PAH の病態に深く関わることが基礎研究・臨床研究の両面から指摘されており,IL-6 シグナルを標的とした生物学的製剤がPAH の治療で有効である可能性も示唆されている.本稿では炎症性サイトカインによるPAH 病態形成機構と,その制御によるPAH 治療の可能性を述べたい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

血管医学2016年10月号(Vol.17 No.3)

血管特有の疾患にとどまらず,血管を研究するという Vascular Biology の切り口を通じて,全身のあらゆる臓器の病態に関する研究を再構築する Vascular Medicine の確立のために,その一助となる雑誌を目指す。


【休刊のご案内と御礼】

平素より格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

さて、弊誌『血管医学―Vascular Biology & Medicine―』は、血管と臓器の機能メカニズムの理解から、各種疾患の治療および予防に結び付けるための最新情報を提供する雑誌として発刊を続けてまいりましたが、諸般の事情により本号2016年10月号(第75号)をもちまして休刊させていただくこととなりました。

2000年10月の創刊より17年の長きにわたり弊誌を温かく支えてくださいました読者の方々、編集顧問・編集アドバイザーの先生方、本誌にご執筆いただきました諸先生方、そして本誌のご企画にご尽力いただきました編集委員の先生方に、改めて心より御礼申し上げます。


株式会社メディカルレビュー社

『血管医学』編集部

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