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M-Review

特集3 癌幹細胞

3.慢性炎症起因性胃癌の成立機構

Mechanism for inflammation-associated gastric tumorigenesis

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掲載誌
Surgery Frontier Vol.22 No.4 68-72, 2015
著者名
清島 亮 / 佐谷 秀行 / 永野 修
記事体裁
抄録
疾患領域
癌 / 消化器
診療科目
消化器内科 / 消化器外科 / 腫瘍内科
媒体
Surgery Frontier
Key Words
癌幹細胞,CD44バリアント,活性酸素種,酸化ストレス,前癌病変

「Summary」癌幹細胞は腫瘍組織形成のもとになる細胞であり,治療抵抗性の高いことから,癌の再発,転移などの起源になると考えられている。胃癌においてはCD44陽性の癌細胞が癌幹細胞様の性質をもつことが報告されてきた。一方で胃癌の多くは,ヘリコバクター・ピロリ菌感染などによって胃粘膜で引き起こされた慢性炎症が要因となり発生することが知られている。慢性炎症を起こした組織では活性酸素種の産生が増加し,さまざまな細胞に高度な酸化ストレスが加わる。活性酸素種が胃の発癌過程においてどのように関与しているか,その詳細なメカニズムに関しては不明な点が多かった。筆者らは最近,胃粘膜の慢性炎症にともなって発生した活性酸素種がCD44陽性癌細胞の出現を誘導し,前癌病変の形成にかかわることを見出した。本稿では,慢性炎症を背景とした胃発癌過程における癌幹細胞成立機構について最新の知見をもとに概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Surgery Frontier2015年12月号(Vol.22 No.4)

外科的治療をより安全に行うためには,生体への侵襲をできる限り軽減する必要があり,近年この侵襲に関する研究はますます重要視され,飛躍的な進歩を遂げている。本誌は侵襲学およびその周辺の基礎科学の最新の研究成果を速やかに,ビジュアルな誌面構成で提供し,外科臨床におけるその応用の促進をはかる。


【休刊のお知らせ】

平素より格別のご厚情を賜りまして,厚く御礼申し上げます。

弊誌は,外科臨床における侵襲学および基礎科学の最新の研究成果を速やかに判りやすく提供することをテーマに,1994年6月に創刊されました。

しかし,諸般の事情により,本号第88号をもちまして,いったん役割を終えさせていただくこととなりました。

22年の長きにわたり弊誌を温かく支えてくださいました読者の方々,編集顧問,編集アドバイザーの先生方,本誌にご執筆いただきました諸先生方,そして学術的に大変意義深いご企画を立案いただきました編集委員の先生方に改めて心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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