特集3 癌幹細胞
2.乳癌幹細胞とニッチのシグナル伝達の解析
Analysis of the signal pathway in breast cancer stem cells and their niche
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.22 No.4 61-67, 2015
- 著者名
- 富永 香菜 / 後藤 典子
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 癌 / 代謝・内分泌
- 診療科目
- 放射線科 / 一般外科 / 腫瘍内科
- 媒体
- Surgery Frontier
- Key Words
- 乳癌幹細胞,癌幹細胞ニッチ,バイオインフォマティクス,NF-κB,HRG
「Summary」「癌幹細胞説」が登場して以来,乳癌も癌幹細胞を含んだヘテロな細胞集団であることが示唆されるようになった。癌幹細胞は,転移・再発の原因とも考えられており,そのコントロールは重要な治療戦略のひとつとなっている。乳癌幹細胞を濃縮させるための表面抗原マーカーであるCD44+/CD24-/lowなどが発見されたことにより,乳癌幹細胞特異的なシグナル伝達経路を明らかにすることで,新規の分子標的治療薬の開発につなげようと研究が盛んに行われている。今回われわれはバイオインフォマティクスを利用した解析により,乳癌幹細胞ではNF- κ Bの活性化がみられ,分泌されたサイトカインにより乳癌幹細胞ニッチが熟成されていることがわかった。さらに,乳癌幹細胞ではHRG刺激によるシグナルの活性化がみられた。これらの研究成果は乳癌の新規治療ターゲットとして有用性があると考えている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
