NCD(National Clinical Database)は2010年4月,日本外科学会および外科関連の専門医制度をもつ学会により合同で設立された。2011年1月より登録が開始され,2015年10月7日現在,全国4,672施設のネットワークにより構成されている。登録症例数は年間120万例に及ぶ1)。このデータベースは,日本で行われている一般外科手術の95%以上がカバーされるものとなっている。消化器外科領域では米国のACS-NSQIPとの連携のもと,医療水準評価対象術式の2011年登録症例約12万例を用い,8術式のリスクモデルを構築した2)-9)。このモデルを用い自施設のリスク調整死亡率を全国と対比し,医療の質向上に向けたベンチマーキングレポートや,術前リスクの算出による診療チームのサポートなどのサービスが稼働しだした。今後,合併症に対するリスクモデルも構築され10),同様のサービスが予定されている。
特集1 外科治療とNCD
特集によせて
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.22 No.4 21-22,
2015
著者名
後藤 満一
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
呼吸器
/
脳血管障害
/
消化器
/
小児疾患
/
代謝・内分泌
/
神経疾患
診療科目
心臓血管外科
/
小児科
/
脳神経外科
/
耳鼻咽喉科
/
消化器外科
/
一般外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
手術・救急
媒体
Surgery Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。