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第79回細胞周期の最新知見 リン酸化による染色体凝縮の制御―コンデンシンに焦点をあてて―
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.20 No.4 60-64, 2013
- 著者名
- 髙橋元子 / 広田亨
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 神経疾患 / 小児疾患 / 感染症
- 診療科目
- 呼吸器内科 / 脳神経外科 / 小児科
- 媒体
- Surgery Frontier
[はじめに] 遺伝情報を正確に娘細胞に継承するためには, 染色体が均等に分配される必要がある. 細胞の大きさはヒトで数十μmときわめて小さく, そのなかで複製されたDNA (ヒトでは2m)を均等に分配するために, 分裂期の染色体凝縮という過程は不可欠である. 本稿では, リン酸化による染色体凝縮の制御について最近の知見を概説する. [染色体凝縮因子「コンデンシン」] 染色体凝縮を担う主要な因子はコンデンシン複合体である. コンデンシン複合体は5つのサブユニットからなり, 多くの真核生物ではコンデンシンIとコンデンシンIIが存在する1)2)(図1). コンデンシンIIは細胞周期を通じて核内に存在するのに対し, コンデンシンIは間期のあいだは細胞質に存在し, 核膜崩壊後に初めて染色体上に局在するようになる. この局在の違いから, コンデンシンIIが分裂前期(核膜崩壊前)に染色体凝縮を引き起こし, 核膜崩壊後はコンデンシンIも加わって凝縮過程を進めると考えられている3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
