内容紹介
本誌は卵巣癌治療に焦点を当て，今最も注目される基礎研究の成果や臨床試験結果など，今後ガイドラインを変えうるような主要なエビデンスをいち早く拾い上げることを目指している。「座談会」を巻頭として，「手術療法の進歩」「予後予測因子の新知見」など多彩な企画コーナーを併載し，基礎・臨床各分野の第一線で活躍される先生により解説・討論を行う。
目次
特集 進行癌（Ⅲ/Ⅳ期）の初回治療
○Round Table Discussion
卵巣癌化学療法の現状と課題，そして分子標的治療薬への期待／落合和徳／竹島信宏／竹原和宏
○STATE of the Art
卵巣癌腹膜播種に対する治療戦略／吉川史隆 ほか
○診断の最新動向
卵巣表層上皮性腫瘍の病理診断―その問題点と臨床への影響―／大石善丈
○手術療法の進歩
進行例に対する拡大手術の最新手技―特に横隔膜再建と膵尾部切除術―／寺内文敏
○薬物療法の新展開
進行癌（Ⅲ/Ⅳ期）の初回治療／温泉川真由
○予後予測因子の新知見
遺伝子発現マイクロアレイに基づく卵巣癌の予後予測／松村謙臣 ほか