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バイオメディカルフォーラム

Session 1「Antithrombin製剤の効果的な投与方法の検討」原著 敗血症性DICに対するAT-Ⅲ分割投与の有効性

塚越栄次楢原創大川牧生日野原宏国元文生齋藤繁

バイオメディカル Vol.23, 4-8, 2013

「要旨」 【はじめに】感染性DIC患者に対するAT-III補充療法において, AT-III製剤の一括投与と分割投与の効果を比較検討した. 【方法】2009年12月から2010年8月に加療した敗血症患者(SIRS+infection)で急性期DIC診断基準4点以上, かつAT-III値70%以下, かつ血清アルブミン値3.0g/dL以下の症例を対象とした. 一括投与群ではAT-III製剤1,500単位を1日1回静脈注射し, 3日間継続した. 分割投与群では初回1,500単位投与し, 3日間8時間ごとに500単位投与した. 2群のAT-III活性値の推移と重症度スコアやCRP値の推移を検討した. 【結果・考察】分割投与群において, AT-IIIのトラフ値を早期から高く保つことができた. AT-III製剤の分割投与群にSOFAスコアやCRP値の有意な改善を認め, 分割投与がDIC合併敗血症患者の予後の改善につながる可能性が示唆された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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