30歳代外国籍の女性。第2子出産の際のHIV検査は陰性。日本人男性と再婚し来日。第3子妊娠時のスクリーニング検査にてHIV-1抗体陽性であったため紹介受診。
妊娠12週。HIVスクリーニング検査(イムノブロット法)にてHIV-1 gp41抗体陽性,確認検査(Geenius法)にてHIV-1 gp160抗体および抗gp41抗体陽性。HIV-2抗体はいずれも陰性。血漿中HIV-1 RNA(RTPCR法)は検出感度以下,HIV-proviral DNA陽性であり低ウイルス量感染(エリートコントローラー:EC)と考えられた。
CD4+T細胞数610/μL,梅毒血清反応(STS定量,梅毒TP抗体定量)陰性,HBs抗原陰性,HBs抗体陰性,HCV抗体陰性。白血球6,000/μL,Hb 12.0g/dL,血小板26万/μL。
本症例において,抗HIV薬による治療を希望する場合と希望しない場合の対処方法について考察されたい(感染リスク,治療費負担における課題,母乳保育についてなど)。

