<< 一覧に戻る

バイオメディカルフォーラム

Session 1「Antithrombin 何をし,どこまで行われたか?」総説 アンチトロンビン製剤の日本,海外における使用状況や薬剤としての位置付け

坂井隆之坂上裕一郎遠藤聖宗阿部一紀竹村一樹篠原直樹

バイオメディカル Vol.22, 21-27, 2012

「要旨」【はじめに】播種性血管内凝固症候群(Diseminated Intravascular Coagulation:DIC)の病態の捉え方やその診断および治療には, 国または地域により違いがあり, その代表的な治療薬の1つであるアンチトロンビン濃縮製剤(AT製剤)の使用状況も国際間で差があることが予想される. そこで世界におけるAT製剤の適応症, 使用量ならびに価格を調査し報告する. 【対象と方法】文献データベース, CSL Behringのグローバルマーケティング部門からの情報, リサーチ会社の情報, 各国公的機関が公表している情報を引用した. 【結果】AT製剤の適応症は国ごとに違いがあるが, 「先天性(遺伝性)アンチトロンビン III欠乏症」, 「後天性アンチトロンビン III欠乏症」に伴う血栓症の予防もしくは治療と, 「DIC」であった. 先進諸国におけるAT製剤の年間使用量を1バイアルあたり500IUで換算し比較すると, 日本が約39万バイアルで突出して多く, 次いでイタリア, ドイツ, 韓国, 米国であった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る