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レジデントからのQ&A

症例検討 大動脈周囲リンパ節転移を伴う胃癌の治療は?

伊藤誠二

胃がんperspective Vol.2 No.4, 38-39, 2009

49歳女性. 生来健康で, 既往歴にも特記事項なし. 胃体中部~上部, 小彎~前壁の3型進行胃癌. 通過障害, 貧血はなく, CTで大動脈周囲リンパ節に著明な腫大を認める. 腹水・肝転移や遠隔リンパ節転移は認められない. 今後の治療方針はどうしたらよいでしょうか? 胃癌の治癒には根治切除が必須であり, 根治切除が困難な遠隔転移を伴う症例では, 予後が不良です. 遠隔転移がなくても, 第3群リンパ節である大動脈周囲リンパ節(No.16LN)の肉眼的な転移などの, 高度リンパ節転移を伴う病態においては, たとえリンパ節郭清範囲を広げた拡大手術を行ってもその予後は不良で, 欧米においては, No.16LN転移は遠隔転移に分類され, 化学療法や出血・狭窄に対する緩和的な放射線治療が行われることが多いようです. 一方, わが国においては, 拡大郭清により予後の向上をめざそうとしてきた1)背景から, 一部の癌専門施設を中心に, これらの高度リンパ節転移症例に対しても治癒切除を目指した拡大手術が試みられてきました.

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