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脊髄再生研究の現状と課題

再生医療 Vol.7 No.4, 35-40, 2008

「はじめに」脊髄損傷に対する神経幹細胞移植を再生医療として確立するために, 筆者らは損傷脊髄内の微小環境からみた神経幹細胞移植の至適時期を検討し1)-3), 成体ラットに対するラット神経幹細胞移植4), さらにサル損傷脊髄に対するヒト神経幹細胞移植の有効性を報告してきた5). これらの結果は臨床応用に向けた大きな一歩であったと確信している. しかし, 山積する課題のためにいまだ臨床応用は実現していない. 本稿では脊髄の再生医療の実現への課題として, (1)中絶胎児組織使用に伴う倫理的問題, (2)損傷脊髄内の軸索伸展阻害因子, (3)脊髄内の再生軸索の評価法を取り上げ, これまで筆者らが取り組んできた基礎研究を紹介し, 今後の展望に言及したい. 「中絶胎児組織使用に伴う倫理的問題」筆者らが報告してきた脊髄損傷に対する神経幹細胞移植は, いずれも中絶胎児組織由来であったために, その臨床応用に伴う倫理的問題について厚生労働省審議会で長い間議論されてきた.

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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