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ステムセル・エイジング

細胞老化機構とヒトの老化

井出利憲

再生医療 Vol.6 No.4, 12-19, 2007

「序―細胞再生能力と老化」 老化の過程で起きる事象については膨大なデータの蓄積があるが, 細胞再生能力の低下による細胞数の減少, 組織・臓器の萎縮は大きな特徴である. 細胞数だけではなく細胞機能の低下もみられ, 両者相まってシステムとしての劣化が進行する. 老化を考える際には, コラーゲンなど細胞間基質の劣化も考慮する必要はあるが, 細胞間基質の代謝も細胞が果たしていることであり, 細胞自身の老化が重要である. 体細胞全体を増殖能力から2つに大別すると, 増殖能力をもった細胞と, 増殖能力を失った細胞とがある. 神経細胞や骨格筋細胞などは増殖能力がなく, 組織再生することはほとんどない. 近年, どちらにも幹細胞があることがわかってきたが, 日常的な再生に役割をもつわけではないと考えられる. 終末分化した血球や表皮細胞などの体細胞にも増殖能力がないが, これらは幹細胞の分裂によって日常的かつ生理的な再生が起きている.

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