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国際ウイルス学会(ICV)

第14回国際ウイルス学会(XIV International Congress of Virology)参加報告

(2008年8月10日~15日,イスタンブール)

野田岳志村上晋角川学士岩附(堀本)研子

インフルエンザ Vol.10 No.1, 72-73, 2009

2008年夏, トルコのイスタンブールで第14回国際ウイルス学会が開催された. 国際ウイルス学会は3年に1回行われるウイルス学分野で最大規模の学会である. 今回は, 口頭発表が約400演題, ポスター発表が約500演題, これに加えプレナリーが27演題と, 充実した内容であった. インフルエンザウイルスの構造解析研究に関しては, 一昨年のNature誌にNPの立体構造を報告したアメリカライス大学のTao博士や, 今年のNature誌にPB2 cap-binding領域の立体構造を報告したスペインCentro National de BiotecnologiaのResa-Infante博士などによる, ウイルス蛋白質の構造解析に関する発表が多くあった. インフルエンザウイルス研究における近年の構造解析の進展には, 目覚しい印象がある. 興味深かったのは, スペインCentro National de BiotecnologiaのOrtin博士らのグループが行ったクライオ電子顕微鏡を用いたリコンビナントRNPの立体構造解析であった. 彼らがクライオ電子顕微鏡を用いて得たデータに, これまでにX線結晶構造解析によって得られたデータをドッキングさせることで, RNP複合体におけるNP-NPおよびNP-polymeraseの相互作用部位がおぼろげながらみえてきたようである.

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