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知っておきたい悪性中皮腫

アスベスト関連疾患とその自然史

伊藤清隆

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 14-18, 2008

Summary アスベスト関連疾患の中で, 軽度のアスベスト曝露でもみられる所見は胸膜プラークであり, 頻度が高く特異性があり, アスベスト曝露の証拠となる. 曝露10年以内には認めず, 多くは30~40年経って出現する. 悪性中皮腫も低濃度曝露で発生し, アスベスト作業に従事しなくてもアスベスト工場周辺の近隣曝露や家庭内曝露などによっても発生する. 曝露後の期間が経過するほど発生頻度は高くなり, 平均約40年程度で発症する. 逆に大量のアスベスト曝露によって起こる疾患は, 石綿肺と肺癌であり, ほとんどが職業性曝露で起こる. 石綿肺の多くは発症まで10年以上経過しており, 曝露中止後も病変は進行する. 肺癌の発症も通常20年以上必要で, 喫煙との相乗作用がいわれており, アスベスト曝露者には禁煙が重要である. 良性石綿胸水とびまん性胸膜肥厚は石綿曝露量の増加に伴い出現頻度も高まると考えられており, 曝露量が多いと10年以内の短期間で出現することもある.

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