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侵襲をめぐるQ&A

(MMP,脂溶性メディエーター)Q 癌の発生・進展におけるリゾリン脂質の意義について教えてください

山下裕玄北山丈二名川弘一

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 104-106, 2008

「Aリゾリン脂質とは」脂質は糖質, 蛋白質, 核酸と並ぶ生体の構成物質群である. 脂質は単純脂質, 複合脂質に大別され, 複合脂質はさらにリン脂質と糖脂質に分類される. リン脂質は, グリセリンを骨格とするグリセロリン脂質と, スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴリン脂質の2つに大きく分けられる(図1). これらのリン脂質は通常二本の脂肪酸をもつが, そのリン脂質から側鎖の脂肪酸が一個外れた分子構造をもつものがりゾリン脂質と総称され, 強い生理活性をもつ脂質メディエーターとして注目されている. 本稿では, グリセリンを骨格とするリゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid:LPA)とスフィンゴシンを骨格とするスフィンゴシン1リン酸(sphingosine1-phosphate:S1P)に注目して記述する. LPAとS1Pは細胞増殖作用, 抗アポトーシス作用, 細胞運動調節作用などの多彩な活性を示し, それぞれに特異的な7回膜貫通型のG蛋白共役型受容体を介する反応であることがわかってきている.

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