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What's New in SURGERY FRONTIER

第56回細胞間接着装置と消化器癌 デスモソームと消化器癌

猪子誠人

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 78-80, 2008

「はじめに」デスモソームは, 隣り合う細胞を強固につなぎとめる接着装置であり, 透過電子顕微鏡で明瞭な構造物として認められる1)2). 上皮細胞において, デスモソームはタイト結合, アドヘレンス結合とともに細胞間接着装置複合体を形成する3). デスモソームの障害やその構成分子の異常は細胞間接着能の減弱を促すことから, 癌の浸潤・転移等の原因と成り得ると考えられている4). また, 中心体や微小管は細胞骨格を構成する重要な構造物であるが, これらとデスモソームが分子レベルでかかわっていることが近年示されつつある5). このことは, 癌の新たなメカニズムを考える上で興味深い. 本稿では, デスモソームと癌, そして消化器癌の関連について, 現時点で得られている分子レベルでの知見を整理してみる. デスモソーム構成分子および機能 デスモソーム構成分子としては, 機能分子である膜貫通蛋白質と細胞質内の裏打ち蛋白質がある.

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