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DIC―新しい診断基準とトピックス―

Ⅱ.DICの治療とそのトピックス 低分子ヘパリン

高山泰広小井土雄一小関一英

Surgery Frontier Vol.14 No.3, 29-34, 2007

生体防御反応のひとつである凝固反応が, 感染や炎症から微小血栓を誘発することで臓器障害を引き起こし, さらにD℃を悪化させる. そのため, 抗炎症療法と抗凝固療法の治療が必要となる. 特に救急領域におけるDICは, 外科的疾患や感染, 全身炎症性疾患, 薬剤関連疾患などが多く, すでに臓器障害を伴い, さらに外科的侵襲を加えた状態での治療である. 止血処置をしつつ抗凝固療法を必要とするため, 低分子ヘパリンのような抗凝固作用を有しながら, 凝固延長作用の少ない薬剤が有用であると考える. 自験例の報告では, DICを伴った多臓器不全と出血性ショックに陥った多発外傷, 脊髄損傷の患者に対し, 前者はDICと臓器不全の治療として, 後者は深部静脈血栓予防として低分子ヘパリンを使用した. 考察として, 低分子ヘパリンは抗凝固作用だけではなく好中球活性の抑制など抗炎症作用も有しているため, 救急領域でのDICや臓器不全における治療の中心的役割を期待できると考える.

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