<< 一覧に戻る

腫瘍マーカー―遺伝子・分子・蛋白マーカーの活用―

消化器癌早期発見に向けた腫瘍マーカーの同定

―プロテオーム解析―

藏滿保宏中村和行

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 12-19, 2006

わが国では肝癌, 食道癌, 膵癌, 胃癌, 大腸癌を含む消化器癌は, いずれも比較的高頻度で, 死亡率が高い. これらの癌の診断のための腫瘍マーカーを同定することは非常に重要であるがゆえに, 多くの研究がなされてきている. ヒトの全ゲノムが明らかになった現在, 研究者の多くの努力が全ゲノムの翻訳産物であるプロテオームの研究に注ぎ込まれている. プロテオームの解析, つまりプロテオミクスとは, ゲノムの翻訳産物であるすべての蛋白質を網羅的に解析することである. これまで肝細胞癌, 膵癌, 食道癌, 胃癌, 大腸癌組織に発現する蛋白質のうちで発現に変化がある蛋白質について多くの報告がある. それらを分類すると, (1)消化酵素, (2)成長因子, (3)接着分子, (4)カルシウム結合蛋白質, (5)蛋白質分解酵素, (6)蛋白質分解酵素阻害分子, (7)輸送蛋白質, (8)細胞内構造分子, (9)アポトーシス阻害分子, (10)分子シャペロン, (11)その他となる.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る