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癌ワクチン療法の現状と展望

テーラーメイドペプチドワクチン

峯孝志

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 23-28, 2006

癌細胞を認識し, 攻撃する免疫を増強させることで癌退縮を目指すのが癌ワクチン療法である. 分子機構の解明により, CTLが認識する抗原がペプチドであることがわかり, このペプチドを同定して用いるペプチドワクチンが行われるようになった. しかし, 同一蛋白由来のペプチドのみのペプチドワクチンの効果は限定的であり, 臨床効果に乏しかった. 多種類の蛋白から同定されたペプチドを揃え, これらに対する個々の患者の免疫反応性を評価する免疫テーラーメイド診断が可能になったことで, 癌患者の免疫反応性に適したペプチドを選択するテーラーメイドペプチドワクチンが可能となった. 二次免疫の増強が可能な方法であり, いくつかの癌種において有効性がみられている. 治験によってその効果が評価されつつあり, その結果が待たれる. 今後は, 多種類の癌種において有効性を模索するために併用療法の検討が進められ, さらに再発予防などの開発も期待される.

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