新刊
認知症の予防戦略
口腔機能と認知症~一次予防から三次予防までの戦略~
掲載誌
The Curator of Neurocognitive Disorders
Vol.3 No.1 40-44,
2026
著者名
枝広 あや子
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
精神疾患
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神経疾患
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脳血管障害
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歯・口腔
診療科目
神経内科
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老年科
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精神科
媒体
The Curator of Neurocognitive Disorders
Key Words
口腔機能低下・オーラルフレイル
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咀嚼
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慢性炎症(歯周病)
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感染管理
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生活機能低下
口腔機能は介護予防やフレイル対策の1項目として捉えられ,公的なヘルスプロモーションに組み込まれている。さらに近年では,認知症の予防戦略において,口腔の健康が果たす役割が注目されている。従来,歯の喪失や咀嚼機能の低下は高齢期のquality of life(QOL)や栄養課題として捉えられてきたが,近年は認知機能低下との関連が明らかになってきた。ここにおける口腔機能は歯数のみならず咀嚼機能や構音,唾液流出,舌・口唇の協調運動などを含んでいる。歯科においては,口腔機能低下症という疾患名が創設され,一定の評価基準と指導方法が示されている。
本稿では,歯科の立場から,口腔機能と認知症の関連に関する疫学的エビデンス,ならびに歯科的介入による予防的効果の可能性を概説し,認知症医療・かかりつけ医療における実践的意義を考察する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

