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癌ワクチン療法の現状と展望

inhibitor of apoptosis protein(IAP)由来サバイビン2B癌ワクチン

鶴間哲弘平田公一

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 13-18, 2006

サバイビンは成人の正常な組織にはほとんど発現を認めず, 癌組織選択的に高レベルに発現し, 非常に理想的な標的癌抗原である. われわれは, サバイビンのアミノ酸配列より, 日本人に最も多いHLA-A24に提示されうる9merの抗原ペプチドサバイビン2B80-88(AYAC-NTSTL)ペプチドを合成し, 進行, 再発消化器癌および乳癌を対象にペプチドワクチン療法, 第I相臨床試験を進行中である. 本臨床試験では, テトラマー解析およびエリスポットアッセイにて免疫学的モニタリングを施行している. 2006年6月現在までに52症例の臨床試験を施行してきたが, 重篤な有害事象を認めず, 安全性は評価しうると考えている. 現在までのところ, サバイビン2BペプチドとIFAおよびIFN-α併用投与症例では高頻度にテトラマー解析にてペプチド投与後のペプチド特異的CTL増加を認めることにより, この投与方法での有用性が期待される.

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