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インクレチン―その新しい展開と臨床応用

インクレチンの臨床応用とその問題点

山田祐一郎

Diabetes Frontier Vol.18 No.6, 632-635, 2007

「はじめに」 新しい糖尿病の治療薬としてインクレチンが注目されている. インクレチンは, 食事摂取に伴い消化管から分泌され, 膵β細胞からのインスリン分泌を促進する消化管ホルモンの総称であるが, スルホニル尿素(SU)薬とは異なる機序でインスリン分泌を促進すること, グルコース濃度依存性のインスリン分泌であるため低血糖のリスクが少なく食後の高血糖を是正できること, 膵β細胞数を増やす可能性があること, ならびに体重減少も期待できることから, 現在の糖尿病薬物治療の問題点に応えるような薬剤である. インクレチンには, 小腸上部に存在するK細胞から分泌されるGIP(gastric inhibitory polypeptideまたはglucose-dependent insulinotropic polypeptideとも称される), ならびに小腸下部のL細胞から分泌されるGLP-1(glucagon-like peptide-1)があり, インクレチン関連薬としては, GLP-1受容体作動薬(incretin mimetic:インクレチン・ミメティク, これはGLP-1のシグナルを増強する)と, DPPIV阻害薬(incretin enhancer:インクレチン・エンハンサー, これはGLP-1とGIPの両方のシグナルを増強する)がある.

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