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基礎講座 糖尿病モデル動物

Ⅱ 腎症モデル

佐々木基史四方賢一槇野博史

Diabetes Frontier Vol.18 No.5, 531-534, 2007

「はじめに」糖尿病性腎症(以下, 腎症)は糖尿病の細小血管合併症の1つであり, 糖尿病患者の予後を左右する重要な疾患である. 日本透析医学会の統計によれば, 1998年以降, 慢性血液透析への新規導入患者は, 腎症が慢性糸球体腎炎によるものを上回って透析導入原因疾患の第1位となったが, その後も増加の一途を辿っており, 2005年には約14,000人と新規透析導入患者の42%を占めている. 腎症の発症機序については, これまでにさまざまな検討がなされ解明されてきているが, いまだ十分であるとはいえない. 腎症の発症機序を明らかとし, 成因に基づいた治療を開始することが, 多くの患者の予後や生活の質に対してのみならず, 医療経済的にもますます重要性を増してきている. 糖尿病モデル動物を用いた検討はこれまでに腎症の発症機序の解明や, 新たな治療戦略の検証に大きな役割を果たしてきている. 本稿では, これまでによく用いられているマウスおよびラットのモデルについて述べる.

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