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骨・軟骨研究の基礎と臨床

臨床編 骨・軟骨疾患の診断の現状と将来(3)軟骨代謝マーカー

森田充浩山田治基伊達秀樹

THE BONE Vol.22 No.3, 133-136, 2008

関節マーカー(biological markers)のうち, 軟骨マトリックスを構成する成分が分解され関節液, 血液, 尿中に放出されるものは軟骨代謝を評価する有力な生物学的マーカーの候補となる. なかでもCOMPやCTX-IIなどは, 測定方法も標準化されており非常に有力な候補の1つと考えられている. これら軟骨代謝マーカーの臨床応用への発展は, 変形性関節症の病態把握のみならず, 関節症進行の予後予測や各種治療効果の判定にも寄与すると考えられる. 「軟骨代謝マーカー」変形性関節症(osteoarthritis:OA)をはじめとする種々の関節疾患において, その病態を評価するための診断学的指標とされる血液・尿・関節液などの体液に存在する軟骨や滑膜由来の代謝産物である各種分子は関節マーカー(biological markers)と呼ばれている. これらの関節マーカーのうち, 軟骨代謝に関与する軟骨代謝マーカー(表)についての概略と知見, 臨床応用に関する可能性について述べる.

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