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小特集 乳児血管腫

乳児血管腫に対するプロプラノロール療法中のリスクマネジメント

小関道夫深尾敏幸

Pharma Medica Vol.34 No.12, 86-90, 2016

乳児血管腫(Infantile Hemangioma:IH)に対するプロプラノロール療法は,有効かつ安全な治療法として確立され,本邦でも承認販売されることとなった。本薬の成分であるプロプラノロールは1960年代から循環器領域に使用され,小児では,用法・用量が確立され,高血圧,不整脈,ファロー四徴症の低酸素発作,肥大型心筋症などの承認も得ているが,血管腫治療薬として使用する場合は,小児科医ではない医師も使用することが想定される。
これまでの多くの研究で報告された有害事象のほとんどが,軽症であるとされている。しかし,少数例に後遺症や死亡に繋がる可能性もあるような重篤な有害事象の発生が報告されている。これらは治療前の評価では問題がなくとも,治療途中で起こり得る。したがって乳児の特性から副作用の予防法や対処法を十分理解し,ご家族にその予防策や注意点,中断するべきタイミングを事前に説明することが,重要である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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