<< 一覧に戻る

不整脈治療の最新動向―薬物療法か非薬物療法か―

心室期外収縮

岡崎怜子加藤貴雄

Pharma Medica Vol.25 No.5, 29-34, 2007

I. 心室期外収縮の定義と臨床的意義 心室期外収縮(premature ventricular contraction;PVC)とは, His束以下の心室を起源とし基本洞周期よりも早期に生じる異所性興奮をいう. 心電図では先行するP波がなく, 洞調律時と形の異なる幅の広い(120ms以上)QRS波とST-T波形を呈する. PVCのQRS波は右室起源のものでは左脚ブロック型, 左室起源のものでは右脚ブロック型で, 心基部(上部)起源では下方軸(II, III, aVF誘導で上向き), 心尖部(下部)起源では上方軸(II, III, aVF誘導で下向き)を示す. 発生機序として, 異常自動能(abnormal automaticity), 撃発活動(triggered activity), リエントリー(reentry)などが推測されるが, 個々の臨床例でそれらの機序を鑑別することは難しい. PVCは健常人でも高頻度にみられる不整脈の1つであり, 加齢に伴い出現頻度は増加し, 75歳以上では93%にみられたとの報告1)もある. 基礎心疾患をもたないPVCの多くは病的意義が少なく, 通常は無治療で経過を観察してよいが, なかには心室頻拍(ventricular tachycardia;VT)や心室細動(ventricular fibrillation;VF)などの致死性不整脈のトリガーとなるPVCもあり, このような危険なPVCを鑑別することが重要である.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る