よくわかる病理診断報告書
Q4 St Gallen 2015の病理学的な変更点について教えてください
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- 掲載誌
- CANCER BOARD of the BREAST Vol.1 No.2 32-33, 2015
- 著者名
- 森谷 卓也 / 鈴木聡一郎
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 腫瘍内科 / 放射線科
- 媒体
- CANCER BOARD of the BREAST
乳癌は,形態的および分子生物学的に多様性を有することが指摘されています。21世紀に入り,従来の病理組織型分類・グレード分類に加え,マイクロアレイ法による遺伝子発現解析とクラスター分類が注目されるようになりました。その結果,大きくluminal A-like,luminal B-like,HER2 enriched,basal-like,normal-likeに分類し,それぞれが予後に差があることが知られるようになりました。また,この内因性サブタイプ分類はエストロゲンおよびプロゲステロン受容体(ER, PR),HER2過剰発現に対する検索やグレードなどを利用した分類法との相同性が高いことが明らかになり,病理組織診断で用いられている,より簡便な方法で代用されるようになりました。とりわけER・PR・HER2の三者とも陰性のものはtriple negativeと称され,その80%がbasal-likeです。日常診療においてはサブタイプ分類を薬物療法の適応決定や効果予測に役立てるようになり現在に至っています。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
