私は明石海峡大橋のふもと，神戸市垂水区の出身です．父も医師で，隣の明石市で内科のクリニックを開業していました．小児科医となったのは，急性疾患を診ることに魅力を感じていたためです．子どもは急変するのも早いけれど，治るのも早い．さらに研修医時代に感染症に興味をもったことも決め手のひとつとなりました． 開業は2007年11月です．福岡市西区のこの地に開業したのは，将来性のある土地だったことに尽きます．1997年9月，九州大学の移転に伴い伊都土地区画整理事業がスタートすると，2005年にはJR九大学研都市駅，2006年には巨大商業施設ができ，公共施設の整備も加速して，福岡市西区の新たな拠点地域となっていきました． 1997年には920人程度だったこのエリアの人口は，2019年1月末で約15倍の13,831人となりました．当院開業後，小学校が2つでき，2026年4月に新たな中学校も開校予定です．国全体では少子高齢化が叫ばれるなか，まだまだ子どもの多い，活気あふれる地域です．