腎研究最前線―Up Date Nephrology
生活習慣病とエピジェネティクス
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.12 No.3 76-82, 2013
- 著者名
- 河原崎和歌子 / 藤田 敏郎
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 高血圧 / 代謝・内分泌 / 腎臓
- 診療科目
- 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 泌尿器科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「はじめに」エピジェネティクスは, DNA塩基配列の変化を伴わずに遺伝子を活性化あるいは不活化する遺伝子発現の制御機構を指し, 体細胞では次世代にその記憶が伝えられる. 遺伝因子とともに, 胎児期や生後の栄養環境因子は, DNAメチル化やヒストン化学修飾などのエピジェネティック変化を生じることにより, 肥満や食塩感受性高血圧などの生活習慣病形成に関わる. エピジェネティック異常は新たな診断法・治療標的として, 更なる機序解明が期待されている. 「エピジェネティクスとは」ゲノムとは, 一般にある生物の持つすべての遺伝情報を指す. 動物の体細胞ゲノムは例外を除いて同一であるが, どの遺伝子が発現しているかによって細胞の特性が決定されている. 遺伝情報の本体であるDNAは科学的に安定した二重らせん構造をとり, ヒストン蛋白質に約2回転巻き付いて複合体(ヌクレオソーム)を形成し, ヌクレオソーム構造がさらに集合してクロマチン構造が形成され, さらにその集合により染色体が構成されている(図1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
