検尿ノススメ
第46回 乳幼児における尿アセトン体の意義
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.12 No.3 60-62,
2013
著者名
横山 貴
/
岸崇之
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
/
小児疾患
診療科目
腎臓内科
/
小児科
媒体
Nephrology Frontier
「はじめに」アセトン体(ケトン体)は, アセト酢酸, β(または3)-ヒドロキシ酪酸, アセトンの総称である. 肝臓で, 脂肪酸の酸化により, アセチルCoAを経て生成される. 脂質の過剰もしくは糖質の利用障害などがあると, 脂肪の代謝が亢進し, 肝臓におけるケトン体の生成が増加する. 生体組織のエネルギー源として利用されるが, 組織の処理能力を超えると, 血中に増加して体内に蓄積される. この状態をケトアシドーシスという. 尿中アセトン体が異常値を示す病態および原因には, 糖質の利用障害(糖尿病コントロール不良時, 糖尿病性ケトアシドーシス, インスリン服用者のsick day, 糖尿病)や糖質摂取不足(絶食, 飢餓, 発熱, 嘔吐, 高脂肪食, 内分泌疾患)などがあり, 乳幼児の場合は危険な状態になることもある. 本稿では, 2012年8月~2013年7月に当院小児科において外来検尿時に尿中アセトン体が陽性を呈した未満児57例〔1+:24例(42.1%), 2+:16例(28.1%), 3+:17例(29.8%)〕について, 疾患, 症状および臨床検査所見と尿アセトン体定性値の程度(A群:2+未満, B群:2+以上)との関連性を検討し, その意義について述べる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

