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【覚せい剤精神病】
統合失調症と覚せい剤精神病の鑑別
掲載誌
Schizophrenia Frontier
Vol.11 No.2 25-29,
2010
著者名
谷向仁
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武田 雅俊
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Schizophrenia Frontier
「要約」覚せい剤精神病はその症状の類似性から統合失調症との鑑別がしばしば問題となる. 覚せい剤乱用による幻覚妄想状態は統合失調症の陽性症状と類似する点が多く, また覚せい剤中止後にも幻覚妄想の遷延化とともに無気力, 無関心, 感情鈍麻, 自発性の低下といった統合失調症の陰性症状に類似する症状が認められる例がある. しかしこれまでの臨床比較研究から多くの場合, 覚せい剤精神病では統合失調症に比べて(1)真性の幻覚妄想は稀であり, より状況依存的である, (2)現実との交流性, 対人接触性, 人格などが保持される, といった特徴が認められると報告されている. 近年, 精神疾患における脳画像解析や臨床遺伝学的研究が精力的に行われているが, これまでに報告された両疾患の臨床的鑑別点に加えて, 徐々に蓄積されつつある覚せい剤精神病と統合失調症のバイオマーカーが今後診断に取り入れられることにより, さらに正確な鑑別診断法が確立されていくことが期待される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

