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【覚せい剤精神病】
覚せい剤による精神障害
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- 掲載誌
- Schizophrenia Frontier Vol.11 No.2 13-19, 2010
- 著者名
- 永井拓 / 山田 清文
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 精神疾患 / 神経疾患
- 診療科目
- 神経内科 / 精神科
- 媒体
- Schizophrenia Frontier
「要約」わが国では覚せい剤乱用が諸外国に先駆けて始まり, 現在では第3次覚せい剤乱用期にある. アンフェタミンおよびメタンフェタミンなどの覚せい剤は細胞外のドパミン量を増加させて中枢神経系を興奮させる. 中枢神経系のほかにも心血管系, 呼吸器系, 肝臓, 腎臓などに中毒症状を引き起こす. これまでの研究により, 覚せい剤の乱用により報酬回路と呼ばれる中脳皮質辺縁系ドパミン作動性神経系の異常興奮が持続すると, 報酬回路に病的な可塑的変化が生じ, 渇望を伴う依存状態に陥ると考えられている. また, 覚せい剤によって引き起こされる幻覚・妄想状態は覚せい剤精神病と呼ばれ, 統合失調症の急性期と非常に類似した症状を呈する. これら覚せい剤によって惹起される症状は遷延性であり, 薬物の再摂取, 薬物関連刺激あるいはストレスにより容易に再発する. 本稿では, 覚せい剤の薬理作用および精神障害作用について概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
